茂木健一郎さんの
デジタルクローンが誕生しました。

当社株式会社オルツと、株式会社ビデオリサーチ様と共同で、
脳科学者、茂木健一郎さんのデジタルクローンが生成されました。

同取り組みは、デジタルクローン技術応用の一形態である、
専門知識を持つ人物の知見や価値観にいつでもアクセスできる世界の実現を目指したものです。

デジタルクローンの事例としてぜひご覧ください。

茂木健一郎氏の見解

生成されたデジタルクローンを体験いただいた茂木健一郎さんの見解をお聞きしました。

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茂木健一郎

脳科学者、作家、ブロードキャスター

茂木 健一郎は、日本の脳科学者。ソニーコンピュータサイエンス研究所上級研究員。学位は博士。

デジタルクローンは夢の中の自分のように思える。

必ずしも自分自身と同じではないものの、しかし、ある状況下ではそのように考える可能性が十分にある。
あったかもしれないもう一つの世界線の自分を見せてくれるのがデジタルクローンなのかもしれない。

自分自身のデジタルクローンと対話するという体験は、人間とは何か、個性とは何かことについて、ずいぶん考えるきっかけになるものであった。

人間の個性とは、そのほとんどの部分が他者と共有する文化や感覚であり、残りの何%かの違いが、非常に人間的な何かを想起させるということに気付かされる。
また、表情や声など、身体化されたところが、実は情報以上に個性を担っていることに改めて思い至った。


ソクラテスは本を残さなかった。
何をしゃべるかわからないという緊張感のもとでしゃべるということが大事だということを言っていたわけだ。

生きるということは、固定化された情報とは違った、それ以上のものなのだ。


命の「生っぽさ」が現れる重要な要素として「偶有性(Contingency)」がある。
つまり、常に思った通りの反応を示さないことこそが「生きている」と感じさせるわけだ。

デジタルクローンにはこの「偶有性」があるのが面白い。

その場その場でリアルタイムに思考するデジタルクローンは、自分らしい考え方、表情や声などによって、確かに自分だと感じさせられつつも、予想を裏切るようなコミュニケーションが発生する。

このことは、ある種独特の不思議さがある。
なにかそこに生命があるかのような感触を与えるのだ。

人は「偶有性」のあるものに夢中になるということが言われているが、その意味でも、デジタルクローンが普及した時には、それに夢中になってしまう人が続出するのではないだろうか。

デジタルクローンと聞くと、あたかも自分自身のコピーのようなメタファーを思い浮かべがちだが、実際に起こっていることはもっと複雑で豊かなものなのだ。

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オルツ・クローンモデリング・エンジン

オルツのデジタルクローンは、数多くの人々の統合による「平均モデル」と呼ばれる巨大モデルを、
目標となる個人の比較的少量のデータで歪ませることで生成されます。
ここで生成されたモデルが「個性モデル」と呼ばれ、デジタルクローンの中核をなすものです。

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あなた自身の、大切なあの人の

デジタルクローン生成はすでに現実のものです。

あなたも、世界最先端のデジタルクローン技術を体験してみませんか?
自分自身の思考や価値観をデジタル上に再現することで、私たち人間がどのような存在であったのかを深く知る機会となるでしょう。

また、あなたの大切な方や、憧れの人、過去の偉人などとずっとそばにいられたらどんなに素敵なことでしょう?デジタルクローンならばそんな魔法のようなことが現実に可能です。

ぜひご応募ください。

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